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TRPGって鍋なんですよ

▼はじめに

2月が終わり、冬の足音が遠ざかっていく気配を感じる今日この頃。皆さん如何お過ごしでしょうか。どうも、オールトです。好きな鍋は鴨鍋です。


このタイトルを読んだあなたは、「ああ、気が狂ったんだな」と憐れみの眼差しを向けていらっしゃることでしょうが、私は正気です。

なおも不信感を募らせている画面の前のあなたに、私がお教えいたしましょう。「如何にTRPGが鍋であるか」ということを。


▼本題:TRPGが鍋である理由

まず、TRPGとは何か。

TRPGとは、皆でテーブルを囲み、用意したシステムとシナリオに、各自が好きなキャラクターを放り込み、皆で一つの物語を作って楽しむことを指します。


では、鍋とは何か。

鍋とは、皆でテーブルを囲み、用意した鍋と鍋つゆに、各自が好きな食材を放り込み、皆で一つの料理を作って楽しむことを指します。



完全一致。



しかも、共通点はこれだけではありません。


TRPGには原則として、ゲームの進行やルール裁定などを取り仕切る役割、GM(ゲームマスター)が存在します。KPなどとも言いますね。

しかし鍋を囲む人々はみな対等。鍋に仕切り役なんて…………いる!そう、皆さんご存知「鍋奉行」が、具材の火加減や取り分けを仕切っているではありませんか。


加えて、鍋には欠かせない「アク取り」。これは、TRPGにおける細かなルールミスやロールプレイの齟齬をGMや手慣れたプレイヤーが修正、対応していると捉えられます。


そして、鍋をしっかり堪能した後は「シメ」。鍋つゆと具材のうまみをたっっぷり吸った雑炊やうどんを味わいながら、「今日の鍋は美味しかったね」と鍋の余韻を楽しみます。

そう、これこそがTRPGにおける「感想戦」です。シナリオやキャラクターのロールプレイの良かったところを存分に語り明かす様は、まさにTRPGの「シメ」に他なりません。


これはもう完全にTRPG=鍋と言ってよいでしょう。


「いやいやあんた、鍋の具材なんていつも皆で決めているわけじゃないだろう」

そう思った方もいらっしゃるでしょう。


ですが、それはTRPGとて同じこと。サンプルキャラクターを使用する卓もあります。投入するキャラクターにハンドアウトによる指定があることも多々あります。

レシピ(ルールブック)通りにオーソドックスな鍋(卓)を楽しむもよし、気心知れた仲ならばと、思い思いの具材や調味料を持ってきたりしてもよし。


鍋とTRPGは、そうした懐の広さを持って、多くの人々に愛され続けているのです。


▼さらなる理解:鍋で分かるTRPGプレイヤーの性格傾向

これで鍋=TRPGであることは充分にご理解いただけたと思います。ですが、あなたはまだ知らないでしょう。


「TRPG=鍋の法則」は、TRPGプレイヤーの多様性への理解を深める、分かりやすい指標となってくれることを。


それでは、実際にいくつかのパターンを考えて、一緒に分析してみましょう。


①気くばり鍋奉行タイプ

先ほどは鍋奉行=GMであるかのように語りましたが、必ずしもそうとは限りません。不慣れなプレイヤーを置いていかないように確認をしたり、ロールプレイのアシストを飛ばしてくれるようなプレイヤーも「鍋奉行」であると言えます。


実際の鍋奉行よろしく、過干渉になりすぎるとウザがられてしまいますが、適切なアシストはセッションを円滑に進行する上での大きな助けになってくれる。そんな「全体の進行に気を配り、周りを気づかうプレイヤー」が気くばり鍋奉行タイプです。


②個性派トッピングタイプ

仲間内で鍋をやっていると、たいてい一人は変わった食材や調味料を持ってきて、鍋を混沌の坩堝に変えようとするヤツがいます。TRPGでも、皆さん見たことがあるのではないでしょうか?


失敗すると場の空気がお通夜になってしまうので注意は必要ですが、変わった食材(属性)を上手く調理して料理(キャラ)に落とし込むことができれば、唯一無二の盛り上げ役になってくれる、そんなポテンシャルを秘めているのが、「個性的なキャラを作って、自分が考える最高のロールプレイを披露する」個性派トッピングタイプです。


③しっかり調理師タイプ

美味しい鍋を作るにはレシピをしっかり確認し、加熱時間や具材を入れる順番を徹底するのが大事。この辺りをちゃんと調べてやってくれる人がいると、鍋は格段に美味しくなります。


つまり、鍋もTRPGもルールをきちんと把握するのが大事。ルールに強い調理師タイプの人は、敵への攻撃順やスキルを使うタイミングを分析し、エレガントな勝利へと導くことを至上の喜びとしています。


その合理主義から「個性派トッピングタイプ」と衝突してしまうこともあったりしますが、鍋(TRPG)の失敗を決して起こさせない頼れるデータキャラ。それこそが「ルールとデータを読み込み、戦略を考えるブレーン」こと、しっかり調理師タイプです。


④盛り上げムードメーカータイプ

鍋は美味しいものだけど、何よりみんなで楽しむためのもの!そんな意識が強いのがムードメーカータイプです。他のプレイヤーとのコミュニケーションを大切にし、美味しい鍋にも良いリアクションをしてくれます。しばしばハイペースで酒を煽っています。


こうした盛り上げ役の存在は場の雰囲気を明るくし、その楽しげなリアクションは鍋を美味しくするため苦心する人々に達成感を与えてくれます。そんな「会話とリアクションで皆のテンションを上げてくれる」盛り上げムードメーカータイプは、技術などなくてもセッションの成功に大きく貢献してくれるでしょう。


⑤静かなる美食家タイプ

こうした人々がワイワイと騒いでいる中、静かに微笑みながら美味しい鍋を堪能している人もいます。このタイプの人は、無理に自己主張することなく、出来上がった鍋と場の盛り上がりを一歩引いた視点で観察しています。


それは何を話せばいいのか分からないだけかも知れませんし、ただ自分の出る幕ではないことをわきまえているからかも知れません。どちらにせよ、このタイプは他プレイヤーの働きかけや、お誂え向きの出番を手にすることで他のタイプに変貌し、めざましい活躍を見せてくれることもあります。……とはいえ全員このタイプだと、少し寂しい感じになってしまうかもしれませんが。


「静かに場を観察し、セッションの魅力をじっくり味わう」静かなる美食家タイプは、目立たずとも大切なセッションの一員です。


▼おわりに

さて、鍋=TRPGであるということ、皆様にもご理解いただけたでしょうか。「例える」という行為は、こうして物事の隠れた側面を深く分析し、分かりやすく伝えるために大いに役立ちます。あなたの中のTRPG観も、何かに例えることで花開くかもしれません。


もし、あなたも語りたくなったなら、ぜひブログなりSNSなりで発信してみてください。


「TRPGって○○なんですよ」、と。

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