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モノトーンミュージアム面白コンボ10選!

▼はじめに

 どうも、こたつです。


 寒いですねえ。我が家には炬燵がないばかりか、エアコンのリモコンの電池が切れて、買いに行くのも面倒くさいので、電気毛布でしのいでいます。寒がりで怠惰な私ですが、今回は怠惰に軍配が上がりました。それはそうと季節は真夏だけでよい(寒がり過激派)。


 さて、今回は私の大好きなゲームシステム、『モノトーンミュージアム』の面白コンボの紹介となります。独特でおしゃれな世界観が魅力のシステムですが、『カッサンドラの書架』を導入したときのデータ量も中々のもので、ワクワクしますよね。その割には、ビルド論とかコンボ紹介みたいなこと書いている方がほとんどおられないので、じゃあ自分がやってやろうじゃないかというわけです。光栄なことに、ビルドを褒めていただけることも多いので。


 なお、面白コンボと銘打っている通り、初心者用の記事ではないです。初心者用の記事も全然書けると思うので、もしご希望ございましたら、コメントなどでお伝えくださると幸いです。


▼選択・採点基準

 今回は私が実際に作成し、卓で使ったことのあるキャラクターのビルドを10キャラ分紹介します。したがって、必ずしも最適解を組んでいるわけではないことにご留意ください。一部、ミスもあったりします。さらなる詳細が知りたい方は「モノトーンミュージアム 紡ぎ手の舞台袖」様より、検索していただければ見つけられると思います。


 構築はキャラクター単位で、自分が面白いと思っている順にご紹介します。具体的な基準としては「他の方が思いつけなさそう(公式が想定していなさそう)」+「ビルドとして美しい」+「やってることが派手」などを総合的に判断して5点満点で評価し、星の数で示しています。


 同様に、強さの基準も5点満点で評価しています。星2がクイックスタートのキャラクターくらい、星4が「戦人+狩人のクリティカルアタッカー」みたいな典型的な強ビルドくらいだとお考え下さい。


 では順番に見ていきましょう!


▼《修羅場慣れ》+《異邦の妙技》軸、追い込みビルド

キャラクター:シエラ

クラス:職工2/稀人1

面白さ:★☆☆☆☆

強さ :★★☆☆☆

特技 :《職人の業:武器》、《修羅場慣れ》、《怒号一閃》、《異邦の徴》、《異邦の鎮歌》、《異邦の妙技》、《異邦の霊薬》、《炎の民》 


 トップバッターを飾るのはこのビルド。HP10未満 or 戦闘不能から回復したシーン or バッドステータスを受けているときに職工の特技を使用する判定に+2の《修羅場慣れ》に注目し、バッドステータスを自分で受ける型を考えました。採用したのは代償として自身がマヒを受ける代わりに、対象にもマヒを与え、マヒを受けている相手にはダメージが増える《異邦の妙技》。この効果で攻撃するときは常にマヒを受けつつ、〈氷華染めのスカーフ〉でクリンナッププロセスでマヒを回復するという構成です。マヒ状態の時は、「代償:マヒ」の特技は使えませんからね。


 どのデータもいまひとつな性能ですが、組み合わせると強い……ということもありませんね。20点のアイテムと2特技、デメリットを負って+2達成値と5点ダメージ上昇は少し物足りないです。なんなら、マヒで移動できないことを嫌い、便利な移動特技である《異邦の霊薬》も積んだので、さらに枠が圧迫されています。しかも、この特技も強力なデバフ特技《異邦の鎮歌》とイニシアチブプロセスを取り合うので、使い勝手は悪かったですね。


 普段使わないような特技に注目できた点はよかったのですが、出力と安定性に欠けるため星2評価です。


▼《おぞましき死斑》軸、バステ付与ビルド

キャラクター:“朧蝶”レモルフォ

クラス:屍人1/日陰者2

面白さ:★☆☆☆☆

強さ :★★★★☆

特技 :《奇跡の指先》、《禁制品の売人》、《自慢の逸品》→《進化する人形》、《おぞましき死斑》、《濁赤の魔弾》、《夜の蝶》、《骸なる躯》、《美しき屍蝋》


 《おぞましき死斑》は放心か狼狽を与えたときに、さらに【HP】を1D6点失わせる特技です。これのすごいところは、バステを与える手段に制限がないことです。例えば、道化の《殺人的技芸》は「道化の特技によって」バステを与えたときに宣言できます。この手の制限、マルチクラス厨としては歯痒い……!《おぞましき死斑》のような特技がもっと増えて欲しいですね。


 このビルドはダメージを与えた時に狼狽を与えるメジャーアクション特技《濁赤の魔弾》、攻撃命中時に放心を与える《夜の蝶》を用いてコンボを成立させます。3つの特技で2D6+5×2=平均17点の火力上昇なので、かなり強力だと言えるでしょう(本稿ではバッドステータスは《虚ろなる魂》で解除されて5点ダメージに変換される前提で話を進めます)。強さは星4!なお、このキャラクターは設定のために《美しき屍蝋》や《禁制の売人》をとったので強くはないです。


 ……余談ですが、海守りの《大洪水》と組み合わせるとえげつないことになります。水中状態では狼狽とマヒを受けるたびに3D6ダメージを受けますからね。強すぎるので私は好きではないです。既に擦りつくしたので紹介も割愛。


▼《千切れ飛ぶ鎖》+《この身は大海の雫》軸、配役はリソースビルド

キャラクター:レプシー・レーヴ

クラス:海守り2/異形1

面白さ:★★☆☆☆

強さ :★★★☆☆

特技 :《滅びゆく身体》、《死をもたらすもの》、《千切れ飛ぶ鎖》、《海に生きるもの》、《嫌われ者の牙》、《この身は大海の雫》3


 《この身は大海の雫》はプリプレイにLV個(今回は3個)喪失し、攻撃のダメージと〈術〉の防御修正、「種別:回」の特技の効果を+「この効果で喪失している配役の数×4」(つまり今回は+12)する特技です。《千切れ飛ぶ鎖》は「喪失している配役の数×3点」のダメージ上昇特技です。はい、シンプルですね。この特技のいいところは、常にこの火力上昇効果が得られるという点です。例えば《もう、戻れなくていい》でも同じようなことはできますが、演目1回なんですよね。このビルドの3喪失、4特技で21点の火力上昇はまずまずといったところですが、攻撃時に払うMPはずっと「0」!お得です。


 このビルドを組んだときは、味方の3人が再行動付与持ちだったので、とにかくコスパのいいアタッカーを考えてこうなりました。正直、モノトーンミュージアムの最適解はこういうパーティ編成ですね……。たしか、1ラウンドで平均70点×5回攻撃くらいはしてたと思います。GMじゃなくてよかったあ。


 とはいえ、パーティで構築を考えず、単体ではそこそこのビルド。星3評価です。


▼《禁戒せし縛糸》+《串刺し公》軸、縛り付けビルド

キャラクター:モビイル・ステルラ

クラス:戦人2/裁縫師7/屍人1

面白さ:★★☆☆☆

強さ :★★★★☆

特技 :《魔術師裁縫具》、《勇猛なる血》、《骸なる躯》、《禁戒せし縛糸》2、《屍凶器》、《串刺し公》、《縫い合わせ》2、など


 なんと、演者レベル10のキャラクターのエントリーです!目玉となるのはCL7の制限がある《禁戒せし縛糸》。ラウンド中、対象は逸脱能力を使用するたび【HP】をクラスレベル点失うという効果です。さすがに強い。ですが、対象があなたと同じエンゲージにいる間、という但し書きがつきます。そこで目を付けたのが《串刺し公》。ダメージを与えた後、対象は移動できず、自身が移動したら同時に移動させることができる特技です。マイナーアクションと【HP】5点を失うと解除できる効果とはいえ、《神速移動》でも剥がされません。常にぴったりボスに寄り添い、確実にドットダメージを与えるという構えです。


 もちろん《理のくさび》を一緒に使用すれば、対象が逸脱能力を使った途端2D6+7点のダメージが飛ぶという寸法です。仮に10回使ったなら、平均140点ダメージ。剥離値2点と3特技で出していいダメージではないですね。ただ、必ずコンボを遂行できるというわけではないので強さは星4止まりとします。実卓でも、2体ボスがいて相性が悪かったのを覚えています。


▼《威風堂々》+《あざ笑う影》軸、タゲ操作ビルド

キャラクター:鱗継ぎ

クラス:其達5/戦人1

面白さ:★★★☆☆

強さ :★☆☆☆☆

特技 :《奇妙な関わり》、《あざ笑う影》、《コウラモノ》、《つるべ落とし》2、《ヒトガタ》→《守護者の誇り》、《歪みずらし》、《英雄の導き手》、《勇猛なる血》、《威風堂々》3、《きらめきの壁》、《間合いの巧み》


 演者レベル6のエントリー!セットアッププロセスで、さらにセットアップを2回宣言できる《つるべ落とし》を使った後、自身を対象としない攻撃の命中の達成値を下げる《あざ笑う影》と《威風堂々》を使用します。同じ効果ですが、同名ではありませんから重複するんですね。これによって(自身を狙わない限り)命中判定-6!もちろん、其達ですから達成値を-2できる《奇妙な関わり》も持っています。これでこのキャラを狙わないGMはいないでしょう。後は《コウラモノ》や《守護者の誇り》で得た耐久力で盾役として活躍します。


 え?腕伸ばして普通に庇えばいいって?……そうっすね。ま、まあ普通のカバー型だと《憤怒の一撃》を使われた攻撃は庇えないので、そこが差別化点でしょうか。自分の防御修正を活かすために逸脱能力《不壊なる五体》を持つといいかもしれません。でも6特技も使ってやることがタゲ操作なのは普通に弱いです。強さ評価は星1。いいんです、浪漫とはそういうものだから。


▼《阿吽の呼吸》+《知恵袋》軸、初動バフモリモリビルド

キャラクター:ソフィア・D・グラフィア

クラス:賢者1/旅人2

面白さ:★★★☆☆

強さ :★★★☆☆

特技 :《賢者の知恵》、《最適化》、《知恵袋》、《適切なる助言》、《旅空の住人》、《阿吽の呼吸》、《運命の糸》、《即断即決》


 こちらのビルドは、「難易度:対決」以外の特技の対象を範囲(選択)に変更する《知恵袋》と相性の良い特技を探していてできたコンボです。《知恵袋》は賢者の特技以外にも使用できますからね、もっとこういう特技増えて♡。見つけたのは《阿吽の呼吸》。ラウンド中、対象のあらゆる判定に+1、与えるダメージ+1D6、パートナーならさらに+1D6です。正直パッとしない性能ですが、範囲で撃てるなら悪くない。もちろん、効果を十全に活かすために《運命の糸》で味方をパートナーにします。これはマイナーアクションで旅人のメジャーアクションを追加で使用できる《即断即決》から放ちます。


 それではメジャーアクションはどうするのか。追加でメジャーアクションを行える《最適化》を使い、1度目のメジャーアクションは《適切なる助言》。ラウンド中、対象の行う判定を+2する効果です。さて、《知恵袋》はレベル1でも演目2回使えますから、ここにも使用して、全員の達成値を上げにいきます。つまり、全員のあらゆる達成値+3、与えるダメージ+2D6(自身は+1D6のみ)というバフを乗せることができるんですね。余ったメジャーアクションは攻撃。命中のステータスが低くても、+3があれば勝負できるからです。


 明確な弱点1つ目はとんでもなくMPが重いことです。これは、ラウンド中特技の代償を踏み倒せる《潜在覚醒》でなんとかしました。2つ目は、1ラウンドしか効果が継続せず、2ラウンド目にはほぼすべての特技が使えなくなることです。大人しく攻撃するか、《限界突破》あたりでごまかす必要があります。


 とはいえ、出力は4人パーティなら2D6×3+1D6=7D6の火力上昇に加え、攻撃にも防御にも有効な達成値+3を全員に撒いているわけですから、そう悪くはないはずです。強さの評価は星3!


▼《甘美なる交誼》軸、絆パワービルド

キャラクター:レナータ

クラス:不死者1/従者1/渡り1

面白さ:★★★★☆

強さ :★★★☆☆

特技 :《悠久の魂》、《甘美なる交誼》、《授かりし所以:玉体》、《王佐の才》、《従者は一代にして成らず》、《助太刀》2、《不倶戴天》、《柔らかな心》、《橋渡り》、《心繋ぎ》

 

 《甘美なる交誼》はパートナーを対象に使用するダイスで効果を求める特技の効果と、パートナーに対して攻撃によって与えるダメージを+1D6点する効果です。名前もちょっとえっちな気がするけど、1D6上昇という見た目の慎ましさに反して、効果の起動条件の独特さや奥深さゆえ、上手に構築すれば強力という性能面もかなりえっちです。こういう特技、もっともっと増えて♡ ……失礼、取り乱しました。


 ドシンプルにサポーターやヒーラーが使っても強い特技だと思うのですが、当時はパーティバランス的にアタッカーが必要だったので、殴りができる不死者に。《甘美なる交誼》の効果が乗るのは従者の《助太刀》。自身以外の対象の攻撃のダメージを+1D6+【知覚】点する効果です。そう、ダイスを振っているのでさらに+1D6。これをラウンド2回使います。もちろん、パートナーを対象にしなくてはいけないので、渡りの《心繋ぎ》を使います。


 《心繋ぎ》は味方だけでなくボスにも使用します。ここに相性が良いのが同じく従者の《不倶戴天》。パートナーのみ攻撃できる特技で、ダメージを与えると、対象に次に与えるダメージや命中判定達成値を上げることができます。当然、この攻撃には《甘美なる交誼》が乗ります。1ラウンドで《甘美なる交誼》が+3D6の火力上昇に貢献していると考えると十二分な効果ですね。ボスに《心繋ぎ》を予め使うというハードルはありますが、星3評価が妥当でしょう。


▼〈自爆装置〉+《破滅的動力》軸、自爆ビルド

キャラクター:ノルワット

クラス:からくり2/其達1

面白さ:★★★★☆

強さ :★★★★☆

特技 :《歯車仕掛けの心》、《拡張機構》、《破滅的動力》、《もうひとつの命》、《守護者の使命》、《奇妙な関わり》、《ヒトガタ》→《死ねずの呪い》*、《ワレモノ》


 面白コンボを組むと、人の心がない構築になる、あるあるだと思います。このコンボもタイトルの時点で嫌な予感しかしませんね。《破滅的動力》、それはラウンド終了時に同エンゲージに[LV+1]D6ダメージを与え、自身が死亡したときは4D6ダメージ、 〈自爆装置〉があれば好きな時に死亡できる上に、4D6ではなく6D6ダメージにできます。正直、この時点で「死亡→味方が《偽りの不死》」を繰り返せば最強ですね。剥離値2点で6D6点ダメージというのは、《憤怒の一撃》を超えるコストパフォーマンスです。


 それはちょっと倫理観に欠けるので、自分で復活する手段をたくさん持ってきました。からくりの《もうひとつの命》、屍人の《死ねずの呪い》、其達の《ワレモノ》。……あれ?《ヒトガタ》経由では「種別:ビ」の《死ねずの呪い》は取得できませんね。今更ながらミスに気がつきました。異形の《生への渇望》あたりにしておくといいでしょう。


 3回蘇生するなら6D6×3=平均63点ダメージ、5特技の出力としてはかなりのダメージです。今回は初期作成ですが、1蘇生で平均21点ダメージが稼げると考えると、さらに蘇生手段を持ってこれるレベル4や5くらいでも活躍が見込めるでしょう。現状だとタンクとしての性能も不十分ですからね。初期作成でやることではない。


 扱いづらさはあるものの、圧倒的な出力を評価して星4です!


▼《串刺し公》+《気象変動》軸、引き回しビルド

キャラクター:“赤靴の”トルビネ

クラス:旅人1/屍人2

面白さ:★★★★★

強さ :★★☆☆☆

特技 :《旅空の住人》、《風の向くまま》、《窮地突破》、《追放者》→《影も踏ませず》、《骸なる躯》、《串刺し公》、《剣呑なる骨爪》、《ほら、すぐ後ろに……》


 オモロを求め続けて特技だけのコンボに限界を感じた私は、禁断の果実に手を出しました。そう、逸脱能力です。今回使ったのは《気象変動》。その効果は場面(選択)の対象は移動を行うたびにHPを1D6+演者レベル点失うというものです。おそらく、ほとんどの方は使ったことないんじゃないでしょうか。私もなかったです。これを活かすために用意したのは、こちら!《串刺し公》です。この記事二度目の登場ですね。おさらいしておくと、ダメージを与えた後、対象は移動できず、自身が移動したら同時に移動させることができる特技です。これで、無理やりボスを移動させ、《気象変動》のダメージを与えていくというコンボです。


 後はできるだけ自分が移動できる特技を積んでいく必要があります。屍人であることは確定なので、イニシアチブ移動である《ほら、すぐ後ろに……》。そして、移動が得意なクラスと言えば旅人!イニシアチブ移動である《風の向くまま》、攻撃した後に離脱移動できる《窮地突破》を取得します。加えて、日陰者の特技を追加で取得できる《追放者》を経由してメインプロセス終了時に移動できる《影も踏ませず》も取得。合計で4つの移動特技を取得できます。初期作成ならこれが最大じゃないかと思います(こたつ調べ)。


 1ラウンド目の出力としては4回の移動で4D6+12で平均26点のダメージ。自動取得特技以外の全ての特技と逸脱能力1枠をこのコンボに費やしてこれは強いとは言えませんね。星2評価です。ですが、ボスを引きずりながら戦場を駆け回る絵面はトップクラスの愉快さでしたよ。


 なお、行動値+6でありながら移動しなければダメージを受けるデメリットを持つアクセサリ〈赤い靴〉と相性がいいです。不思議なビルドは不思議なデータとシナジーがあるものですね。


▼《我が故郷、それは……》+《死王の狂宴》軸、特性とHP盛り盛りビルド

キャラクター:“救済の女神”シオラ=ルトゥル

クラス:旅人1/異形3/屍人3

面白さ:★★★★★

強さ :★★★★★

特技 :《旅空の住人》、《四海の地酒》、《我が故郷それは……》、《滅びゆく身体》、《ふたつの心》、《入り混じる意識》、《硬く冷たき肉》、《さらなる異形》、《死王の狂宴》、《歪める時空》、《死肉の盾》、《骸なる躯》、《のたうつ臓物》、《我が身を贄に》など


 フィナーレを飾るのはこちらのビルド。実は2つのコンボの複合型です。一つ目の軸は《我が故郷、それは……》。「大切な故郷」か「忘れたい故郷」かを選び、それによって効果が変わるという不思議な特技です。今回選ぶのは「大切な故郷」で、出自の特性にある+の値すべてを2倍に変更する、という効果を得ます。出自の特性にまつわる特技は珍しいですが、他にも出自関連の特技があるのはご存じでしょうか。それは、特性を増やせるタイプの効果。そう、たくさん特性を増やせばそのすべてに《我が故郷、それは……》の効果が適用され、お得ということですね。今回選んだのは異形《ふたつの心》と屍人《入り混じる意識》。両方、出自表と境遇表から特性を一つずつ選択して追加で得る効果です。これで特性は6つ!うち、3つの特性は効果が2倍で適用されます(できるかどうかはGM次第だと思うので確認はとりましょう)。


 ダメージが上がる「出自:破滅の御標」や判定の達成値を上げられる「出自:天涯孤独」あたりがおすすめです。境遇では戦闘値を上げられる「境遇:逃走」や、振り直しの「境遇:甘い恐怖」なんかがいいですね。3特技の出力としてはまずまずじゃないでしょうか。


 さて、これだけで十分面白コンボですが、これだけでは終わりません。【耐久力】が上がる「出自:疎まれた子」や「境遇:失墜」をとると、これだけで+2×2+3=7点上昇。この【耐久力】を活かしたビルドを組んでいきます。軸となるのは《屍王の狂宴》。10HPを代償に、演目1回の物理攻撃を行い、そのダメージを+「【耐久力】-現在の【HP】」する特技です。つまり、【耐久力】をあげた上で、自分の【HP】を減らせば火力が上がるんですね。異形や屍人を選んだのはこれが理由です。《滅びゆく身体》、《さらなる異形》、《硬く冷たき肉》と【耐久力】を上げる特技を取得します。アイテムでも〈死人化粧〉、〈包帯装束〉でさらに【耐久力】を上げ、最終的には102点に到達できます。逸脱能力《ありえざる命》なしですが、中々のものでしょう。


 次に、自分の【HP】を減らす特技です。まずは屍人の《死肉の盾》。カバ―アップをすることで、味方を守るついでに【HP】を減らします。《のたうつ臓物》があれば、離れた味方も庇えて安心ですね。さらに異形の対象変更特技《歪める時空》も積んでおきましょう。極めつけは《我が身を贄に》で、これは逸脱能力の代償を支払う代わりに、【HP】を代償の剥離値×10点失う効果です。これで、【HP】の調整をさらに容易にします。


 さらにさらに、《死王の狂宴》の代償をきちんと払えるように旅人の《四海の地酒》も忘れずに。マイナーアクションで演者レベル×2点のHPとMP回復ができるので、もし死亡して【HP】が1になっても必ず代償を払うことができます。ここまですれば、1撃100点も夢ではありません!盾役が放つ逸脱能力を使わない攻撃としては破格でしょう。逸脱能力《憎悪の魔弾》とも相性がいいですね。防御修正ではなく【HP】で受けるタンクならではと言えます。


 強さは文句なしの星5!特性を増やすコンボだけでは大した出力ではなく、この強さはほとんど【耐久力】の上昇によるものですが。そもそも、モノトーンミュージアムにおいて【HP】を極限まで高める盾役が「答え」なんじゃないかなあと思っているのですが……いかがでしょう。GMがメタを張れないんですよね。さらにこれだけの火力を出せるなら本当に言うことがないです。


▼終わりに

 大変長くなってしまいましたが……少しでもお楽しみいただけたでしょうか。私はモノトーンミュージアムを遊ばせていただくたびに頭を捻り、未知なるコンボを考えているのですが……まだまだ私の知らない構築が残されているはずです。皆様もとっておきのビルドがあればぜひご紹介いただければ嬉しいです。


 ……もしかしたら、血も涙もないデータマンチだと思われているかもしれないので、補足をしておきたいのですが、ビルドの楽しさには、パズルのような快感ももちろんあります。ですが、それに納得感の行く設定を乗せることで、世界に一つだけの、自分だけのキャラクターを作り出せるのということが、一番の面白さだと思っていまして。今回ご紹介させていただいたキャラクターも、なぜこのキャラクターはこんな特技をとっているのだろうというところから、考えを膨らませたキャラクターばかりです。私にとってビルドというのは設定のお題箱なのです。頑張って考えた設定がたくさんあるので、もしよろしければ設定面も覗いていただければ……なんて。


 それでは、また次の記事でお会いしましょう。

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